目標達成までの期間は長くて数週間にとどめておく
自分の本来の欲求を満たすために適切な目標をひとつ掲げることができただろうか。
目標設定を誤らないために理解しておくべき自分の欲求 - ビジネス研究所
ここで、目標設定に大事な要素をもう一つ伝えておこう。
それは、達成するまでの期間である。
実際に目標をたてるとき、大概の場合は、「夢は大きく」なんて言わんばかりの壮大な目標を立てたりしてしまう。
これは目標達成できない大きな落とし穴の1つである。
モチベーションというのは持って数週間である。
それ以外で、ある行動が続くとしたら
・完全に習慣化されている
・それを行わないことで大きなストレスが発生している
の、どちらかである。
モチベーションの持続といった観点から、目標達成までの期間を短期化することは非常に重要である。
短期化することの効用はもうひとつある。
それは、自分の行動を積み重ねではなくフローで考えれるようになることだ。
せっかく立てた目標も、年月とともに多少変わってきたり、自分の中で重要性が落ちてしまったりする。
そんな時、中途半端に積み重ねた知識や行動は一瞬で水の泡になってしまう。
僕はコンサルティングファームで働いているということもあって、非常に優秀な人に出会う機会も多い。
優秀な人の特徴は、今まで積み重ねてきた知識の多さで仕事をしているのではなく、どんな経験したことのない新しいことでも短期間でキャッチアップして、常に集団の先頭に立って行動できる人なのである。
例えば、英語が喋れるようになるといった目標を立てたとする。
その人の習得レベルにもよるかも知れないが、通常、目標達成までには数年かかるであろう。
そこで、数週間で達成できる目標にコアな部分だけを抜き出す。(細分化とは少し違う)
そもそも何で英語を喋れるようになりたいのであろうか。
好きになった人がアメリカ人だったという場合もあれば、はたまた転職に有利になるからといった場合もあるだろう。
前者の場合、コアになる部分は楽しい会話やくだけた会話ができるようになることで、
後者の場合は、TOEICのスコアをとることになる。
そして、それらのコアを数週間で達成できる目標に変換すると、「自分が経験した面白い話の一つを最初から最後まで説明できるようにする」とか「TOEICで最もスコアが伸びやすいパート3,4の解法テクニック本にかかれていることをマスターする」といった具合になってくる。
間違っても英単語10個ずつ覚えていくと言った"細分化"の手法はとってはならない。
本来の目標に対して、最も効果が大きい行動を数週間単位で実施していくのが、労力も時間も節約できるのである。