解決思考型のステップ 続編
前回のエントリーで、「年に2回海外旅行に行けていない」原因として「旅行資金がないから」という仮説で一旦決めつけてしまい、その仮設を検証するために「私の毎月の貯金額は、海外旅行に行くためには十分か?」というyes/noで答えられる設問が立てる、というステップまで紹介した。
今回紹介するのは、以降の課題仮説検証のステップである。
先程述べたように、「旅行資金がない」ということを課題と決めつけると、「私の毎月の貯金額は、海外旅行にいくためには十分か?」といった設問が浮かびがってくる。
この質問はYes/Noで答えられる単純な質問だ。
ただ、質問自体は単純であっても、質問に正確に答えようとするためには、いくつかの確認が必要である。
例えば
-一口に海外旅行と言っているが、具体的にどこの国に行きたいのか
-海外へ行く際に飛行機はエコノミーでいいのか、ビジネスクラスがいいのか
-滞在先のホテルは安宿で良いのか、五つ星のホテルが良いのか
-滞在中の食事は屋台や食堂で良いのか、高級レストランが良いのか
-旅行は一人で行くのか複数人で行くのか(その際の費用負担をどうするか)
といったものだ。
こういった一つ一つの確認を経て、具体的な金額が見えてくる。
その金額と貯金額とを比較してようやく最初の設問にYes/Noで応えられるのである。
もしYesという答えが出てきた場合は、旅行資金の問題ではないということがわかるので、一番最初のステップに戻って、別の課題仮説を検証する必要がある。
Noという答えが出てきた場合は、課題が見えてきたので、具体的にその課題を克服するためのステップに進むことができる。
(現実問題としては、課題は一つだけとは限らないので、課題が一つ特定できたところで、課題仮説・課題仮説検証のステップを終えてよいというわけではない)
ということで、次回は課題特定からの施策仮説立案のステップを説明したい。