目標はとにかく一つに絞る
このビジネス研究所は、自らを実験台として、設定した目標に対してどういったアプローチで行動をすれば、実現できるかを検証していくための場所である。
自己啓発本のように「毎日、実現したいことリストを眺める」「好きなことを仕事にする」といった理想論や心理的側面を過大にとりあげるようなことはしない。
そういった語りかけは結局、無意味であるということは、今まで自己啓発本を読んできた人にとっては自明だろう。
ひとつひとつ自らの頭で、仮説を立て、実証し、方法論を確立していくことを前提としている。
そこで、まず第一弾としてあげたいのは、
目標を一つに絞る
ということである。
よく、自己啓発本なんかでは、「自分のやりたいことや目標を制限なしにとにかく列挙しまくって、そのリストを毎日実現している自分を想像しながら眺めよ」ということを推奨している。
向上心のあるビジネスマンは、目標を列挙し始めると、きりがない。
英語を喋れるようになりたい
資格を取りたい
ブログのアクセス数を伸ばしたい
ダイエットしたい
etc
そしてそれらを達成すべく、計画をたてるときは、すべてを同時進行にすすめていこうとする。
・帰宅後に1時間英語の勉強をする
・朝早起きをしてランニングをする
・週末はブログ更新と資格勉強にあてる
といった具合だ。
こういった行動計画を立てた場合は間違いなく失敗する。
なぜかというと、目標同士がお互いに反発しあうからだ。
例えば仕事が長引いて、終電で帰宅してきたとする。
そこからさらに1時間勉強するというのは並大抵の意志ではムリだろう。
さらには明日早起きしてランニングすることも自分に課している。
結局は翌朝もあまり疲れが取れずに、ランニングすることもなく、その後もずるずると言い訳を見つけては目標達成するための習慣化ができずに終わってしまう。
数週間もすれば、そういった目標を立てていたこと自体も忘れてしまい、自己嫌悪に陥ってしまう。
そうならないためにも、目標をとにかく一つに絞ることは重要である。
他の目標は一旦忘れてしまう。
英語が喋れるようになりたいのならば、ダイエットや資格勉強、ブログをやらない。
どれも中途半端に進めるということは、達成までの期間が伸びるということにほかならない。
プロジェクトでも戦争でも、長期化してしまうとモチベーションも低下し結局は達成できないのだ。
御多分にもれず、僕自身も、たくさんの目標を同時進行で達成していこうとして、結局何一つうまくできたためしがない。
まずは目標をひとつに絞ることから始めよう。