初めてのダイナース
先週、新千歳空港で搭乗待ちをしている時に見知らぬ女性に声を掛けられた。
どうやらANAのクレジットカードの勧誘らしい。
この手の営業に対しては基本的に話しかけられてすぐに断る方なのだが、水を飲んでいるという無防備な状況で話しかけられたので、応じる形になってしまった。
「ダイナースはご存知ですか?」
その女性は僕に聞いてきた。
聞きなれない名称に一瞬戸惑う。
一瞬で頭の中で検索をかけるが、聞いたことあるような無いような言葉だ。
とりあえず
「一応名前だけは知ってます」
と、曖昧な返事をした。
名前だけは知っていますというのは便利な言葉だなと頭の片隅で思っていると、少し詳しく説明してくれた。
どうやらクレジットカード会社の一つらしい。
話を要約すると、審査が厳しいカードで僕みたいな若い人は基本的に紹介で入るらしい。
話の端々に、ステータスだとか弁護士や医者が持ってるとかをちょいちょい入れてくる。
そこまで言われると悪い気分にはならないので、僕の心は申し込みする方向に流れた。
相手もクロージングモードに入っていて、身分を証明できるものはないかと聞いてきた。
基本的に免許証も保険証も持ち歩かないので、今は持ってないと告げると、女性が「まじかよ」的な視線をこちらに向けた。
飛行機の時間もあるので、その時は資料だけもらって切り上げてもらった。
家に帰って改めで調べてみると、年会費が多少高いような気がする。
しかし、入会時にもらえるマイルや二人で食事に行くと一人分が無料になるエグゼクティブダイニングを考えると充分元が取れる値段だ。
これも何かの縁だし契約してみようと思う。
これで審査落ちたら笑いものだけど。